
上質なレザーを見分けるには、いくつか考慮すべき点があります。
高貴で耐久性のある素材であるレザーは、産地や製造方法によって大きく異なります。
市場には様々なアクセサリーが溢れているため、上質なレザーと低品質のレザーを見分けるのは難しい場合があります。Kalabron
では、エレガントで耐久性のあるレザーをお届けするために、最高級のレザーのみを使用することに尽力しています。
この記事では、レザーの品質と耐久性をしっかりと評価し、最適なレザー選びをすることで、思わぬトラブルを避けるための方法をご紹介します。
目次
主要な革の種類
品質について議論する前に、革製品に使用される革の種類を理解することが重要です。
見た目も耐久性も、すべてが同じではありません。
Cフルグレインレザー:卓越性
フルグレインレザーは、皮革の中でも最も上質な部分です。革本来の「シボ」、つまり表面の微細な凹凸や特徴的な筋まで、そのまま残しています。
この層には研磨などの加工が施されていないため、並外れた強度と本物のような風合いが保たれています。
フルグレインレザーの財布やアクセサリーは、使い込むほどに美しい風合いを増し、魅力と深みのある色合いを増していきます。

修正グレインレザー:滑らかだが、活気がない
この場合、革本来の自然な模様を取り除くため、表面を軽く研磨します。
これにより、より均一な質感になりますが、表情は控えめになります。修正された銀面は、一般的な製品や工業製品によく使用されます

スプリットレザー:より経済的
スプリットレザーは、革の下部、つまり銀面より下の部分です。フルグレインレザーの外観を模倣するために、フィルムやコーティングで覆われていることがよくあります。
耐久性が低く、裂けやすく、経年変化しやすいという欠点があります。

合成皮革:避ける
革繊維を砕き、接着剤と樹脂で固めた素材です。
非常に安価で、見た目は革に似ていますが、寿命が限られており、自然な風合いは出ません。
視覚と触覚の基準
革を検査する際、特定の詳細を確認することでその品質をすぐに判断できます。以下に、注目すべき主な兆候を挙げます。

自然な木目
上質なフルグレインレザーは、皮革本来のシワ、毛穴、血管といった特徴をそのままに、自然な不規則なシボ感を放ちます。
このシボは一枚一枚が異なり、まさに本革ならではの魅力です。一方、低価格帯のレザーは、プリントされたシボ感を持つことが多く、滑らかで規則的すぎるため、まるで「プラスチック」のように見えます。

柔軟性とタッチ
上質な革は、柔らかすぎずしなやかです。軽く曲げても弾力性を保ち、ひび割れることなく、色や質感にわずかな変化が見られます。
触り心地は、フルグレインレザーは温かみがあり、なめし方によって少し「脂っこい」、またはベルベットのような質感になります。一方、合成皮革やボンデッドレザーは冷たく、硬く感じられます

修正版
緑青は、本革の最も美しい特徴の一つです。使い込むほどに風合いが深まり、表面は滑らかに変化し、より豊かな色合いとなって素材本来の美しさが際立ちます。
一方で、合成皮革は摩耗しやすく、ひび割れや剥がれが起こりやすいという欠点があります。

独特の香り
上質な革を見分ける最も簡単な方法(そして見落とされがちな方法)の一つは、香りです。
本革、特に私たちの工房で使用しているような植物タンニンなめし革は、甘く自然な香りを放ちます。
木の香り、かすかな土の香り、あるいは動物の香りなど、様々な香りが混ざり合います。このほのかな香りこそが、本物であること、そして品質の高さを証明しているのです。

合成皮革または低品質の皮革:化学的な臭い
再生皮革や合成皮革は、プラスチックや工業用接着剤に似た不快な臭いを放つことがよくあります。
これは紛れもない兆候です。自然な香りがない場合は、明らかに品質の低い革であることを示しています。
職人からのちょっとしたヒント
私の工房では、出来立てのフルグレインレザーの香りが仕事の楽しみの一つです。
パッケージを開けたり、新しい財布の包装を開けたりした瞬間に、その香りがはっきりと分かります
仕上げのタッチ:細部にまでこだわった仕上がりが、すべてを決定づけます
。上質な革だけでは十分ではありません。美しく、耐久性があり、丁寧に作られた製品を作るには、仕上げのタッチが重要な役割を果たします。

革の縁部分(コバ)
コバは、上質なレザーアイテムを見分けるための重要なディテールです。私の作品では、コバを染色せず、日本製の天然仕上げ剤「トコノール」を使って、手作業で丁寧に磨き上げています。この仕上げにより、コバはしっかりと締まり、滑らかで艶のある美しい質感になり、フルグレインレザーの自然な風合いがそのまま保たれます。
工業製品によく見られるペイントによるコバ仕上げとは異なり、この手作業による磨き仕上げは、控えめでありながら、耐久性が高く、上品な美しさを持っています

縫製
ステッチは、品質の高さを見極める重要なポイントです。手縫いによるサドルステッチは、強度が高く、均一で、美しい仕上がりになります。
私が使用しているVinymo糸のようなワックス加工の糸と、2本の針を使って施すこのステッチは、他に類を見ない耐久性を誇ります。
一方で、機械縫いのステッチが雑だったり、不均一であったり、糸が細すぎる場合は、丁寧さに欠ける量産品の可能性が高いと言えます。

接着剤が見えない仕上がり
丁寧に仕立てられた財布には、接着剤のはみ出しや、縫い目からの染み出しが目立つことはありません。
革同士は正確に組み合わされ、仕上げも美しく整えられています。

パティーナ
時間の経過とともに、上質な本革は少しずつ色が深まり、擦れやすい部分には自然な艶が生まれます。
特に高級な財布や革小物の場合、使い込むほどに、その人だけの美しいパティーナ(経年変化)が育っていきます。
一方で、再構成された革や合成皮革は、このような変化を見せることなく、劣化してしまうだけです。
質の良い革を見極めるとは、まず素材の特性と職人の手仕事の跡を理解し、味わうことです。
しっかりとタンニングされ、丁寧に仕上げられたフルグレインレザーは、ただの高級素材ではなく、使い込むほどに味わいを増す人生のパートナーなのです。
私の工房では、一つひとつの作品が丁寧かつ誠実な手仕事によって作られ、革の高貴さを讃えています。
私の職人技から生まれた財布や革小物をお選びいただくことで、単なる物を買うのではなく、長く使い続けられ、あなたの物語を刻む唯一無二の作品を手に入れることになるのです。

もっとこの職人技を間近で感じてみませんか?
ぜひ私のコレクションをご覧いただき、職人の魂が息づく本物の魅力に触れてください


